バレエの基礎 01
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* Point & Flex(ポイント&フレックス)
Point(ポイント)
股関節から膝、足首、つま先まで一直線にする動作で、バレエの長くて優雅な足づくりはこの姿勢から始めます。バレエの基本動作を慣らしていくには、首、肩から一直線で作る真っ直ぐな姿勢を維持することが重要です。
Flex(フレックス)
姿勢はPoint(ポイント)に似ていますが、かかとを伸ばして足の甲を膝方向に引っ張り、ふくらはぎ(非腹筋)とアキレス腱を伸ばす姿勢です。
※ このようにすればもっと良いです!
大腿筋を外で回転する Turn Out(ターンアウト) 状態で Point & Flex(ポイント&フレックス)をするようになれば、バレエ動作で均衡を保ち安定的な姿勢を取れるようになります。
* Point & Flex(ポイント&フレックス) 紹介
Point(ポイント)
飛び出している膝を正しく矯正し、ふくらはぎ(非腹筋)に弾力を与え、美しくて滑らかな足ラインをつくります。 内側筋肉に力を込めて引っ張ると、さらに效果的です。
Flex(フレックス)
ふくらはぎ(非腹筋)の増加を抑え、足首の疲れをとります。また、足元がしっかりする訓練になります。
※ このようにすればもっと良いです!
両かかとをつけて両脚を外側に向けるTurn Out(ターンアウト) 状態で 、Point & Flex(ポイント&フレックス)をする時、膝をもっと内側へ力を込めるようにすれば、 O脚足などに效果があります。
* Point & Flex(ポイント&フレックス)をやってみましょう
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* Stance Foot Position (足の基本姿勢)5つ紹介します。
17世紀ヨーロッパ皇室で始まったバレエはボシャングによって五つの動作に体系化されます。
1の姿勢 股関節と膝かかとつま先まで外側へ回転したアウトターンの姿勢で膝をつけている姿勢です。 つま先の角度は 180度を維持して、足の裏が地面から離れないように気をつけます。
2の姿勢 両足を肩幅くらい開き、安定した姿勢に支持してある姿勢です。つま先の角度は180度を維持して、二本の足を直線上に合わせます。
3の姿勢 膝部分を締めて、膝とつま先は外側に向け立っている姿勢です。つま先の角度を180度に維持します。
4の姿勢 前後に足をずらし、3の姿勢のまま側面で立っている姿勢です。前足と後ろ足に30センチくらい間隔を開けます。
5の姿勢 股関節と膝から足首を一番深く回転させて立っている姿勢で、かつ二本の足をぴったりつけます。前足のかかと側面と、後ろ足の親指側面が触れながら、両足つま先の角度は180度を維持します。足の裏が地面から離れないようにします。
※ ここでちょっと!
ピエールボシャング(Pierre Beauchamp)は、フランスのバレエ舞踊家兼振付師と同時に理論家。ルイ 14世の舞踊教師をしてフランス宮廷バレエ振付師として活躍しました。王立舞踊アカデミーの招待バレエ監督を勤めました。舞踊記録法体系を考案して、五つの基本姿勢によりバレエの基礎を確立しました。
Stance Foot Position (足の基本姿勢)の效果
股関節の動く範囲を広げて正確な均衡を維持することと同時に、美しいラインをつくります。
※ このようにすればもっと良いです!
首から腰、お尻まで直線を維持すると、つま先を180度で開けた状態でバランスを取ることができます。
* Stance Foot Position (足の基本姿勢)をやってみましょう
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* Plie (プリエ) 紹介
プリエを始める前の姿勢は肩から腰、お尻までつながった線を一直線で維持しなければなりません。肩と胸からおへそ、お尻は力を入れます。 プリエをする時には膝の方向とつま先の方向は一直線になるように、また位置を戻す時には膝とかかと、ふくらはぎ(非腹筋)、大腿部は内側へ力を込めて維持させます。
1の姿勢 プリエ 膝の方向とつま先の方向を一致させ、脊椎から腰、お尻までつながる線は一直線で維持させます。
2の姿勢 プリエ かかとをつけ、足先はできるだけ開きます。足の裏が床につくようにします。膝と足先が同じ方向になるようにするのがベストです。
4の姿勢 プリエ 前足と後ろ足の間に足一つ分が入るようにします。
5の姿勢 プリエ 股関節が開く姿勢でも膝方向が安定するようにし、足元と骨盤の平衡を維持するのがポイントです。
※ ここでちょっと!
3の姿勢プリエのない理由はさまざまな説があります。そのなかの一つをご紹介しますと、3の姿勢は理論上では存在しますが、5の姿勢を完璧なターンアウトにするために3の姿勢は自然に退化されたという内容です。
* Plie (プリエ) 效果
股関節と膝関節の弾力を増やし、O脚に効果があります。大腿筋の滑らかなラインをつくります。
※ このようにすればもっと良いです!
プリエをして元の位置に戻ってきた時に、膝とかかと、ふくらはぎ(非腹筋)、大腿部は内側へ力を込め、足の間が離れないように維持させるとよいです。
* Plie (プリエ) をやってみましょう
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* Battement Tendu (バットマン・タンデュ) 紹介
ターンアウトの姿勢で足を長く伸ばし、元の位置に戻す動作です。股関節から足首、つま先まで真っ直ぐに伸ばし、前、横、後ろの方向に変えながら元に戻します。
※ ここがポイント!
重心となる足は膝が曲がらないように気をつけます。 立っている姿勢でポイント(Point)まで底の摩擦を維持させます。
* Battement Tendu (バットマン・タンデュ) 效果
ふくらはぎ(非腹筋)に弾力を加え、美しく滑らかなラインをつくります。ストレッチ効果があり足の疲れをとります。
※ このようにすればもっと良いです!
膝とふくらはぎ(非腹筋)、大腿部に力をこめて、足がまっすぐになるポイント(Point) 姿勢をするように力を込めて維持させるとよいです。
* Battement Tendu (バットマン・タンデュ) をやってみましょう
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#5 Battement Tendu Jute & Passe
* Battement Tendu Jute & Passe
(バットマン・タンデュ ジュテ&パッセ)紹介
足は1の姿勢で頭から脊椎、つま先までまっすぐ伸ばします。 お尻は集めて締め、下腹は上から引いて緊張を維持させます。
右足は正面からポイント姿勢に伸ばした後、10〜15度まであげます。
同じ 2/4 拍子でまた元に戻るのを 2回繰り返します。
※ ここがポイント!
バットマン・タンデュ ジュテ動作 は立っている姿勢で膝の力を維持させ、頭から腰、膝まで一直線を維持させるのがポイントです。
右足が地面から離れて上がるため、骨盤を平衡に保ち、ヒップの緊張感に注意を払います。
1の姿勢で右足の足首くるぶし位置前部を伸ばし、ターンアウト姿勢に曲げてポイント姿勢をします。
つま先のポイントを維持させ立っている足につけて、膝まで右足を上げます。ポイントした足は立っている左足に体重を乗せず、右足は膝位置までターンアウトの姿勢を維持させます。
※ ここがポイント!
パッセ動作 のターンアウトは膝からかかとまで一直線を維持させます。
パッセの高さは骨盤の平衡を維持させることができる範囲内で行い、無理な動作でバランスを崩さないようにします。
* バットマン・タンデュ ジュテ&パッセ 效果
バレエの3動作である頭からつま先まで脊椎を一直線で立てる動作、骨盤を外側から振るターンアウト動作、膝つま先まで連動するポイント動作をすべて練習することができます。そのため、バレエで重要な均衡感を保ち、滑らかな体つきをつくる效果があります。
* バットマン・タンデュ ジュテ&パッセをやってみましょう
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* Rond de Jambe A Terre (ロン・ド・ジャンブ・ア・テール) 紹介
1の姿勢で足をまっすぐに伸ばし、ターンアウト姿勢に維持させた後、右足を伸ばしてポイント、半円状態で横から後ろに移動させます。
後ろまでポイントを維持させて円を描いた後、そのまま足の裏をつけて1の姿勢に戻ります。
この動作を4/4拍子でレッスンした後、少し早い拍子でレッスンします。
遅い拍子でレッスンし、ポイントごとに停止しそれを連結させて、2/4拍子で早くレッスンします。レッスンは反対方向もします。
※ ここがポイント!
ロン・ド・ジャンブ・ア・テールは回す足と支えている足を維持させ、骨盤の動きが柔らかくなければなりません。
骨盤を過度に動かしたり、足の角度をむりやり回転させてはいけません。
特に、柔らかいリズムに合わせてつま先で描く円の模様が美しくなるように気をつけます。
※ ここでちょっと!
この動作では足の回転を見せるためチュチュを着てみます。
チュチュは女性の舞踏家が使用するつばの広いバレエ衣装です。
バレエが始まった時代には貴族の女性たちが長いスカートを使用しましたが、少しずつバレエの活動性が広くなるにつれ丈が短くなっていきました。
中世時代の長いスカートをロマンチックチュチュ、現在のように短くなったスカートをクラシックチュチュといいます。
* Rond de Jambe A Terre (ロン・ド・ジャンブ・ア・テール) 效果
骨盤と股関節の動きの範囲を広げ、柔軟性を育てます。
腹部を緊張させて下腹の下がりを防止しヒップアップ效果、柔らかい下体のラインを完成させてくれる效果があります。
* Rond de Jambe A Terre (ロン・ド・ジャンブ・ア・テール)をやってみましょう
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#7 Battement Tendu Developpe & Fondu
* Battement Tendu Developpe (バットマン タンデュ デヴェロッペ) 紹介
バットマン タンデュ:1の姿勢、または5の姿勢から、片足の膝を伸ばしたまま、前、横、後ろのいずれかの方向にすり出す動き。
デヴェロッペ:動足を、パッセから足を前に伸ばしきる動き。
1の姿勢で身体を正した後、支えるほうの足のくるぶし部分にポイントします。この動作をスュル・ル・ク・ド・ピエ(Sur le cou-de-pied)といいます。
この状態でつま先をつけて膝まで上げます。これをパッセといいます。この動作は、#5の動作です。このパッセ動作で右足をターンアウトして伸ばします。そしてつま先をそのまま前位置でポイントした後,1の姿勢に戻ります。
※ ここがポイント!
バットマン タンデュ デヴェロッペでは右足がポイントになります。
※ ここでちょっと!
『スュル・ル・ク・ド・ピエ』 と 『パッセ』をもう一度説明させていただきます。
スュル・ル・ク・ド・ピエ : 片足がもう一方の足首に触れている状態のこと。
パッセ : 片足の膝を曲げてつま先をもう一方の足の膝あたりにつけた状態のこと。
* Fondu (フォンデュ) 紹介
スュル・ル・ク・ド・ピエ (Sur le cou-de-pied) 姿勢で立っている足の膝を曲げて、ドゥミ・プリエに姿勢をとります。ドゥミ・プリエした足の膝を伸ばしながら、つま先をそのままポイントした後、1の姿勢に戻します。
※ ここがポイント!
フォンデュ 両足の膝を曲げ、軸足はまっすぐ上に、動かす足は前、横、後ろのいずれの方向に伸ばす動きです。再び柔らかく両膝を曲げる動きです。
※ ここでちょっと!
ここではプリエ動作が出ます。
プリエをもう一度確認してみましょう。
プリエ (Plie)は片足、または両足の膝を曲げる動きです。
* Battement Tendu Developpe (バットマン タンデュ デヴェロッペ)をやってみましょう
* Fondu (フォンデュ)をやってみましょう
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* Grand Battement Jute (グラン・バットマン ジュテ) 紹介
グラン・バットマン ジュテ は、バットマン タンデュ 動作を学ぶとき応用動作で紹介した動作です。
高く蹴り上げる動きです。
1の姿勢で右足をポイント姿勢に伸ばし、足を軽く持ち上げてから元に戻します。
足は45度、90度から上げてレッスンします。
※ ここがポイント!
グラン・バットマン ジュテ の動作は、片足をまっすぐに伸ばしたまま前、横、後ろのいずれかの方向に高く蹴り上げる動きです。支える足がさらに強い力で支えないといけません。蹴る足を高く上げるために低い高さでレッスン後、少しずつ高く上げていくことがポイントです。
※ ここでちょっと!
バットマン タンデュは、ターンアウトされた姿勢で足を長く伸ばし、元に戻す動作です。
バットマン タンデュ ジュテは、1の姿勢でポイントした足を、10〜15度まで上げる動作です。
バットマンタンジュ ジュ ズテ は 1番 姿勢で砲である後, ポインした足を 10 ‾15 角度まであげてくれる動作です。
* Grand Battement Jute (グラン・バットマン ジュテ) 效果
他のバーを使うレッスンに比べて、関節の動く範囲が広く、支える足と動くほうの足が大きく開くのでエネルギーの消耗が大きいです。
また、腹筋とヒップの力を育てて、足の弾力に働く筋肉を鍛えてくれます。
* Grand Battement Jute (グラン・バットマン ジュテ) をやってみましょう