バレエの基礎 02
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* 立ってするストレッチング紹介
バレエの基本動作は日常生活でソフトに真似できるものが多いです。
バレエの基本動作を活用して会社などでお仕事をしながら、硬くなった筋肉をやわらかくしたり、長時間の運転で眠気がきたり、身体が疲れたときにストレッチとしてバレエの動作を利用してみるとよいです。
ストレッチングは立ってすることと座ってすることと二通りに分けて応用できます。
まず、立ってするストレッチングをやってみましょう。
立ってするストレッチングは、机や椅子、ベッドなどを支えに、身体に無理のない程度に筋肉を少しずつ緩めていきます。
これからは皆さんの生活のなかでバレエを活用してみましょう♪ -
* 座ってするストレッチング 紹介
座ってするストレッチングをご紹介しましょう。
座ってするストレッチングはリビングなど床に座って、または椅子に座って、どこでも気軽にすることができます。
体に無理をかけないように、体の筋肉を少しずつ緩めます。
テレビを見ながら、仕事の合間に。。バレエを活用してみましょう♪ -
* Adagio (アダージオ) 紹介
アダージオは、音楽用語で『ゆるやかな速度で』の意味です。バレエでは、ゆったりとした音楽に合わせて行うエクササイズのことです。
バレエにおいてのレッスンは、バー運動とセンター運動に分けられます。
バー運動はこれまでの基礎レッスンをバーを使ってします。
センター運動は支えるものがないので自らバランスをとることが大切です。
センター運動のアダージオをやってみましょう。
センター運動は腕の動きとあわせづらいことがあります。説明をよく読んでください。
1. 体の方向は正面を向きます。
2. 1の足姿勢を取ってプリエを2回します。
3. アン・バー、アン・ナヴァンの腕の姿勢で右足を横でア・ラ・スゴンドでポイントをとります。
アン・バー:両腕を下ろして、大きな卵を抱えているようなだ円をつくる。
アン・ナヴァン:アン・バーでつくっただ円を、そのままみぞおちの高さまで持ち上げる。
ア・ラ・スゴンド:横に開く。
4. ポイントした足をそのまま戻しながら3の位置をとります。
5. 3の姿勢で折りたたんだ腕を下に下げストレッチングします。
6. ストレッチング後腕は4の姿勢を取ります。
7. 1〜6を反対でもします。
・(4)の姿勢をつくった後、かかとをあげ足をまとめます。
・横に少しずつ移動している途中の腕は、(3)の姿勢をとり
そのまま原型模様を描きながら回転します。
・一回りして(5)の足姿勢に戻します。
・横にバットマン・タンデュでポイント、腕は少しずつ(1)の姿勢に。
※ ここでちょっと!
ブーレ(bourree)は、白鳥の早足動作で足を立てて横に移動する動作を言います。
※ ここがポイント!
センター(Center)、体を支えるものがなく自身で踊りをつくるため、中心をよく調節するのが大切です。
特に、アラベスクのバランスをとるとき、足を高く上げるとバランスを崩しやすいため、初歩者は足を低くしてレッスンしたほうがよいです。
また、すべての動作は腕の動きとともにつくりあげていくので、腕の動きを並行させることを忘れてはいけません。
* Adagio (アダージオ) 效果
体のバランス感覚を育てます。
また、ストレッチングを通して長時間同じ姿勢で硬くなった筋肉をほぐしてくれる効果があります。 -
* バットマン・タンデュ(Battement Tendu) センター紹介
センター動作をレッスンしましょう。
バー動作でレッスンしたバットマン・タンデュ(Battement Tendu)をセンター動作にする方法をレッスンします。
バットマン・タンデュ動作は、正面、右側、左側そしてななめ方向に立ってできます。
センター運動は腕の動作とあわせてするので難しく感じるかもしれません。
ゆっくりやってみましょう。
1. 身を左側斜線方1. 体を左ななめ方向にし、右足を前に、5の足姿勢をとります。
2. 3の腕の姿勢をとります。
3. 右足をポイントして、バットマン・タンデュを3回します。
4. プリエを1回します。
5. 元に戻します。
6. 1の腕の姿勢をとります。
7. 左足を後ろにポイントして、バットマン・タンデュを3回します。
8. 正面を向きながら、プリエを1回します。
1.ア・ラ・スゴンドの腕姿勢をとります。
2.右側横でバットマン・タンデュを2回します。
3.バットマン・タンデュのポイントで2の足姿勢にします。
4.左側のレッスンのため元に戻ってくるとき、右足を後ろに移動します。
5.左側横でバットマン・タンデュを2回します。
6.バットマン・タンデュのポイントで2の足姿勢にします。
7.5の足姿勢に仕上げます。
※ ここでちょっと!
足を前に出すのは、’バットマン ドゥヴァン (Battement Devant)’です。
’ドゥヴァン’は前という意味で、バットマン・タンデュの前に足をまっすぐ伸ばす動作です。
反対に、 'バットマン・デリエール (Battement Derriere)' というのは、’デリエール’が後ろにという意味で、足を後ろでまっすぐに伸ばす動作です。
※ ここがポイント!
足を動かすとき、支える足が動かないよう注意しましょう。
体の方向は正面とななめの位置をとるとき安定的になるようにしましょう。
* バットマン・タンデュ(Battement Tendu) センター效果
ななめでレッスンするとき、体をすらりと長く見せる効果があります。 -
* エシャペ (Echappe) 紹介
少々難易度の高いエシャペとピルエット動作をやってみましょう。
エシャペ:5の動きと2の動きを繰り返しながら、足の前後を入れ替える動き。
ピルエット:両足で踏みきり、片足のポアントまたはドゥミ・ポアントに立って回転する動き。
エシャペ動作はかかとを持ち上げるルルヴェ動作と5の姿勢でプリエする動作を同時にしなくてはなりません。
(ルルヴェ:足の裏全体を床につけた状態から、ポアントまたはドゥミ・ポアントにかかとを持ち上げること)
つま先を外に押し出す強い力をこめなくてはいけないので、体の内側に中心を支えるを強くもたなくてはなりません。
特に、プリエでルルヴェ動作をするときは、脊椎と頭は動いてはいけません。お尻と骨盤が後ろにならないよう下腹に力を入れるのがポイントです。
1.足は5の姿勢におく
2.足を曲げ、プリエ動作をとる
3.かかとをあげてつま先で立つルルヴェ動作をする
4.プリエ動作にする
このとき、2と足は反対にする
ルルヴェ動作をするときは右足を前にする
5.ルルヴェ動作をする
6.プリエ姿勢で5の姿勢に仕上げる
※ ここでちょっと!
ルルヴェ(Releve)は、かかとをあげてつま先で立つことをいいます。
気をつけることは、足を立てることであって、ジャンプすることではありません。
足が地から離れることではありません。
※ ここがポイント!
プリエ姿勢でルルヴェをするとき、ジャンプではなく足を立てるため、足が地から離れないように足元に力を込めなければなりません。
ルルヴェ姿勢後、足をまとめるとき、右足と左足を同じスピードでそろえます。
* ピルエット (Pirouette) 紹介
ピルエットはかかとをあげて、片足をポアントまたはドゥミ・ポアントに立って回転する動きです。回転のときに、肩と骨盤が先に回転して後で顔がついていかなければなりません。
お尻と下腹に力を込めて中心を失わないようにしなければなりません。
1.足は5の姿勢におく
2.ここから足をポイントする
3.ポイントした足を横に移し、ポイントする
4.ルルヴェ動作をする
5.ルルヴェ状態で一回り回転する
6.プリエ姿勢で5の姿勢に仕上げる
※ ここがポイント!
体が移動するとき、足と足、すなわち右足と左足の間隔は最大限狭めなければなりません。そうすれば、重さで中心をとりやすいからです。
エシャペ & ピルエット (Echappe & Pirouette) 效果
お尻と下腹に力を込めてバランスをとる動作なので、お尻と下腹が引き締まります。 -
* Waltz (ワルツ) 紹介
ワルツは3拍子の踊り曲という音楽的意味をもっています。
そのためバレエでも3拍子に合わせて3種ステップが一つでまとめられた作品が出来てきました。
バレエの用語でPas Balance(パ・ド・ヴァルス)といいます。
先に1番目ステップは強く出て、2番目3番目ステップを柔らかくスムーズに流します。
ワルツ動作で腕の動作はバランセの姿勢をすればよいですが、上に向けてつくるともっと優雅なラインをつくることができます。
※ ここでちょっと!
フォンデュは#7でレッスンしました。
支えている足側のくるぶし位置に足をポイントする姿勢で立っている足の膝を曲げて
ドゥミ・プリエ姿勢をとります。
※ ここでちょっと!
ブーレは#11でレッスンしました。
白鳥の早足動作で足を立てて横に移動する動作をいいます。
* Waltz (ワルツ)をやってみましょう
1. 足を伸ばしてプリエをします。
2. 後についてきた足を裏側くるぶし位置にポイントして
ポングディユ姿勢をつくります。
3. ポングディユ姿勢からルルヴェ動作にします。
1〜3動作を右と左で繰り返します。
4. 足をまとめていきます。
5 . 足を下げながらプリエします。
6. ブーレを3拍子します。
7. 両腕を開けてアラベスクします。
4~7動作を反対も繰り返します。
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* シャンジュマン (Changement) 紹介
空気のように軽いバレリーナの動きをつくります。
ジャンプ動作も加わります。
シャンジュマン動作はプリエで跳ね上がります。
プリエは足首の衝撃を吸収して負傷をおさえるためです。
ジャンプするとき膝を曲げるより足をまっすぐに伸ばしたほうがよいです。
シャンジュマンをするとき着地位置は足を交差することがポイントです。
1.5の姿勢
2.プリエ
3.足をまっすぐに伸ばした状態でジャンプ
4.足を入れ替えてプリエで着地
5.5の姿勢で仕上げ
シャンジュマン動作で着地するとき、2の姿勢に足を替えることをエシャペといいます。
プリエで跳ね上がって下がり、またジャンプして5の姿勢に戻ります。
1.5の姿勢
2.プリエ
3.足をまっすぐ伸ばした状態でジャンプ
4.2の姿勢に着地
5.足をまっすぐ伸ばした状態でジャンプ
6.プリエで着地
7.5の姿勢で仕上げ
※ ここでちょっと!
跳び上がるとき、プリエ姿勢で腹部に力を込めてジャンプします。一番高く上がった状態で両足は膝つま先まで真っ直ぐに伸ばします。
* グリッサード (Glissade) 紹介
グリッサード動作は移動する動作ですが、軽く跳び上がる動作からプリエで中心が移動するときスムーズに流れる動作です。
プリエ状態で足を横に移してその横の足を地面にすべるようにし、プリエ動作状態にした後、5の姿勢に仕上げます。
1.5の姿勢
2.プリエ
3.足を横にまっすぐ伸ばす
4.重さの中心を移してプリエ姿勢にする
5.5の姿勢に仕上げ
* シャンジュマン & グリッサード (Changement & Glissade) 效果
腹部に力を込めて跳ぶため腹部運動によいです。
足をまっすぐに伸ばしてする動作はエネルギー消費が大きいです。 -
* シャッセ シソンヌ & ソテ (Chasse Sissonne & Saute) 紹介
足をまとめてジャンプして移動するシャッセ シソンヌ動作とアラベスクのラインで支える足をジャンプするソテ動作をやってみましょう。シャッセとソテを含め、これまでの動作を応用して音楽に合わせて一つの作品をつくってみましょう。
1.右足を後ろにポイントして準備動作をとります。
2.右足を横に伸ばします。
3.後ろについてくる足(左足)を右足とまとめてプリエします。
4.まとめると同時にジャンプします。
5.右足をポイントした状態で仕上げます。
シャッセ動作をつなげてソテ動作をします。
6.右足を曲げてプリエ状態をしながら、左足を後ろで伸ばして
アラベスクのラインをつくりながら軽くジャンプします。
7.プリエします。
8.5の姿勢で仕上げます。
反対側も繰り返します。
※ ここでちょっと!
足を移動してステップするときは膝を伸ばしてつま先まで伸ばします。
飛び跳ねる動作を行う前はプリエをして膝と足首に衝撃がいくことをやわらげることが大切です。
アラベスク姿勢をつくるときは低い高さから少しずつ高さをあげましょう。
* シャッセ シソンヌ & ソテ (Chasse Sissonne & Saute) 效果
軽くジャンプする動作のため足の力を育てバランス感覚を育てます。
他のバレエの動作とつながる動作のため、応用して創作バレエ作品をつくることができます。